透析認定看護師は透析治療の分野に特化してそれぞれの患者さんに最適なケアをする認定看護師です。
透析は腎臓の機能を人工的に代替えするたもの医療です。
血液透析と腹膜透析の2つがありますが、多くはダイアライザーを使用する血液透析です。
腹膜透析を導入した患者さんでも、それだけでは治療が追いつかなくなり血液透析に変更していく人が多いです。
透析認定看護師は透析治療に対する深い知識を持ち、透析をしないと生きていけない透析患者さんの心情を考慮し、患者さんとその家族の精神的なケアと生活指導、状況に応じて治療の調整を行うこと、またその治療の質の向上に努めることが主な役割です。
目次になります。
透析認定看護師になるには
・日本看護免許を持っている
・免許取得後、実務経験5年以上、認定分野3年以上であること
・認定看護師教育機関(課程)修了していること。
・教育機関は6ヶ月以上昼間に連続した教育であること
透析看護分野の認定看護師を取得ための実務経験は次の3つの条件を満たしていることが望ましいと看護協会が定めています。
・透析導入期・維持期の血液透析患者の看護を5令以上担当した実勢を有すること。また腹膜透析患者の看護実績を有することが望ましい。
・現在、透析部門に勤務していること。または透析部門での勤務が予定されている人。
透析認定看護師は認定試験に合格することで資格取得することができます。
合格率は90%以上なので教育課程をしっかりと修了した看護師なら簡単かと思われますが、認定試験を受けれる資格を得るまでは大変と言えるでしょう。
透析認定看護師の教育機関
2018年現在の透析認定看護師の教育機関はこちらです。
・東京女子医科大学看護学部 認定看護師教育センター(東京都)
以上
残念ながら東京都に一つしかありません。
透析認定看護師の役割の求められるスキル
腎不全に至る病気は慢性化しやすいものです。
現在の透析導入の原疾患の多くは糖尿病性腎症です。
糖尿病も慢性的な疾患ですね。
慢性化する疾患で徐々に腎機能が失われていき、最終的には透析をしなければいけなくなります。
透析認定看護師は透析治療の介助をするだけでなく、必要に応じて外来で透析開始時期を遅らせる治療と予防法の促進や透析に対して必要な情報提供を行います。
透析患者の精神的な苦痛を和らげたり、めげそうな気持ちを励ましてセルフケアがうまく行くように指導をします。
医療行為だけでなく、透析と生涯付き合っていく特性をを理解して、患者に最善の方法を取ってもらえる心のケアをすることが求められます。
基本的に透析という治療は長い期間に渡って続けて行くものです。
患者の状態の変化に合わせて適切な器具や装置、薬剤、透析液を変更していかなければならないこともあります。
透析治療に関する専門的な知識が必要で、常に進化している透析の技術を身につけるための努力も必要です。
透析の現場では臨床工学技士など他の医療者と連携したり、指導をしなければならないことがあり、患者とは長い期間付き合って行くこともあることからコミュニケーション能力の高さも求められます。
透析認定看護師が活躍できる職場
透析認定看護師は主に総合病院の透析室や透析センターで勤務することが多いです。
他にも腎臓内科外来などで今後透析治療を導入していくであろう患者さんに対して、検診介助や透析技術についての情報提供や、治療時期を遅らせるための生活指導を行う働き方もあります。
透析患者は年々増加していることから、人工透析はこれからも受領があると考えられているために、透析認定看護師の資格をとる看護師は増えています。
透析の治療は総合病院だけでなく外来専門の透析クリニックもありますので、そちら管理職として活躍することも期待できるでしょう。
透析認定看護師は難しい?ナースの口コミ
NO勉強で透析技術認定士の過去問解いてみよんやけど、34問時点で14問しか正解してないとゆうwwwww血液透析の歴史とか透析液のこととか習ってないけん分からんすぎて😭全220問、5割とれたら奇跡レベルやwwww看護師でもとれる資格とは言え、臨床工学技士さん領域すぎてorz
— 芋髭男爵 (@imohige_baron) 2019年1月25日
そろそろ日本のあちこちの透析施設で透析認定医やら透析認定資格持ってる看護師さんの奪い合い始まるんやろな。
— あすぴ@とうせき (@asup1216) 2017年5月22日
透析に従事してたとき、そこの看護師ですごいと思えたのは師長と主任と認定持ちのNsだけで、他はほんとクソにしか思えなかったし、本当に申し訳ないんだけど、これだから看護師は全体的にクソとしかおもえなくなった。
— ローレライ (@syangurira) 2017年1月8日
このように透析認定看護師さんは需要があると言えます。
薬の技術は発達していますが、医療現場全てが人不足と言えるので、いろいろな場面で生かせるでしょう。
[char no="1" char="元・医療従業者"]私も3人目の口コミには納得できる部分が…。でも本当にストレスの多い現場なので大変でした。[/char]
透析認定看護師になるために
透析認定看護師になるには教育機関に通わないといけないため、その入学金や授業料、実習費や認定費用などで100万円以上の費用がかかります。
病院によっては認定試験を受ける看護師の支援を行ってくれるところもありますので、その場合は費用を負担してくれたり、教育機関に通っている時を休暇扱いにしてくれるなどサポートを行ってくれます。
なのでそのような病院に転職してから透析認定看護師を目指せば負担額少なく効率的に目指せることになります。
まとめ
透析認定看護師は、透析室および腎臓内科などで活躍する透析のスペシャリストです。
透析関連の仕事は人気が高いので。スキルアップを目指している人が多いですが、認定看護師の教育機関が一つしかないのがネックです。
透析関連の資格には透析認定看護師の他に、透析療法指導看護師があります。
透析の仕事は、大規模な病院の透析室以外にも、透析クリニックがあり、透析患者は増えていますので需要は高いものになるでしょう。