慢性心不全看護認定看護師は身体機能の回復促進、心不全増悪の回避、予防のためのケアを行う他に安定期、増悪期、終末期の各病期に応じた生活調整をと指導を行います。

慢性心不全は生活習慣病の一つで、増悪と寛解を繰り返します。

 

慢性心不全の主な患者は、心不全や心筋梗塞、不整脈などの心臓の病気の慢性疾患です。

 

心臓疾患は軽度で命の危険がない病状のものでも、患者は不安を抱え込みます。

それにより精神的なストレスが大きいです。

 

治療や療養過程において呼吸困難や夜間の多尿などがあり、寝不足に陥ることや食事制限が必要になり、よりストレスがかかることがあります。

 

慢性心不全看護認定看護師はそれぞれの疾患の知識や患者とその家族の性格や不安をもつ気持ちを理解して、緩和ケアに務めることが大事です。

同時にメンタルケアを行い、ストレスを軽減させて治療へ前向きになってもらうようにします。

 

このように慢性心不全に対して治療だけでなく、生活と精神面の看護やケアを行うためのスペシャリストが必要になったことかた2012年に新しく慢性心不全看護認定看護師が誕生しました。

 

慢性心不全看護認定看護師になるには

 

【資格取得条件】
・日本看護免許を持っている
・免許取得後、実務経験5年以上、認定分野3年以上であること
・認定看護師教育機関(課程)修了していること。
・教育機関は6ヶ月以上昼間に連続した教育であること

慢性心不全看護分野の認定看護師を取得ための実務経験は次の3つの条件を満たしていることが望ましいと看護協会が定めています。

 

・通算3年以上心不全患者の多い病棟での看護実績を有すること。(その間は外来、在宅ケア部門での看護実績を含んでも良い)

・心不全の増悪期から回復期にある患者の看護を5例以上担当した実績を有すること。

・心不全患者の多い循環器病棟あるいは外来、在宅ケア部門での勤務をしていること。

 

慢性心不全看護認定看護師になるには、認定試験の合格することで資格を得ることができます。

 

まだ新しくできたばかりのため、正確な合格率は出ませんが、過去の結果では高いものになっています。

しかし、認定試験を受ける資格を得るまでが困難なので、難易度は決して低いものではありません。

 

慢性心不全看護認定看護師の教育機関

2018年現在の認定看護師の慢性心不全看護分野の教育機関は次の通りです。

 

・北里大学看護キャリア開発・研究センター認定看護師教育課程(神奈川県)

 

以前は兵庫県と熊本県にもありましたが、現在はこの神奈川県のみです。

そのため、目指しにくい分野とも言えるでしょう。

 

慢性心不全看護認定看護師の役割と求められるスキル

 

慢性心不全看護認定看護師の役割は、患者とその家族に対して知識と経験を活かして看護実績や治療・回復のための指導や生活相談をすることです。

慢性心不全疾患の治療と予防法は、食事制限など生活ストレスを感じることがあるので、症状や患者の好みを理科視いて少しでもストレスなく生活を送るための提案と情報提供を行うことが求められます

 

 

したがって、慢性心不全看護認定看護師に求められる看護スキルは、心不全に関する専門的な知識が求められ、さらに患者の対するセルフケア指導能力も求めらてます。

例えば食べ過ぎや喫煙、塩分摂取量が多いことを制限するように患者に指導するのすが、患者にとってはそれが難しい場合が多いです。

どうすれば生活習慣を改善させれるかを一緒に考える必要があります。

 

 

最近では糖尿病や高血圧などの生活習慣病が慢性心不全の原因になる事が増えています

慢性心不全看護認定看護師はセミナーや生活相談会、院内勉強会などで同僚や後輩に指導・相談をする役割があります。

 

慢性心不全看護認定看護師が活躍する職場

 

慢性心不全看護認定看護師が活躍する職場としては、主に回復期病棟などの慢性心不全患者が多い病棟になります。

他には総合病院や大学病院の循環器科や循環器内科、循環器系に特化したクリニック、循環器センターの他に保健所や成人病センター、高齢者施設などが挙げられるでしょう。

 

資格を活かして働ける領域は広く、地域における増悪予防のための指導や勉強会という分野で活躍する事もできます

 

 

慢性心不全が生活習慣病に一つで、あらゆる疾患に関係するものであることから入退院を繰り返す患者も多くいます。

高齢者に多い疾患でもあり、高齢化社会の現代ではこの分野のスペシャリストである慢性心不全看護認定看護師の需要は増えています。

 

慢性心不全看護認定看護師になるために

 

慢性心不全看護認定看護師になるには教育期間に通う必要があり、多額の費用がかかります。

入学金や授業料、認定調査費用などなどで100万円以上かかります。

 

近年ではこのように認定看護師の資格を得る支援を行なっている病院があり、この費用を負担してくれたり、教育機関に通っている間を休暇扱いにしてくれる病院があります。

 

なので、慢性心不全看護認定看護師を目指すのなら、そのような病院へ転職を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

慢性心不全看護認定看護師はまだ新しい認定看護師で、主に心不全や心筋梗塞、不整脈などの患者のケアを行います。

患者の意思を尊重しつつ、ストレスが少ない治療・予防方法を提案します。